たたみの宿 湯の花亭 静岡県》西伊豆・土肥温泉
■たたみの宿 湯の花亭
(タタミノヤド ユノハナテイ)
〒410-3302
静岡県伊豆市土肥2849-5
TEL:0558-98-1104
▼貸切風呂の数DATA
貸切露天風呂:2
貸切の内風呂:0
部屋付き露天風呂:16
部屋付き豪華内風呂:0

▼貸切風呂ココがPOINT!
露天風呂付き客室は館内に16室。大人2人でもゆったり浸かることのできる露天風呂からは、駿河湾の絶景を眺めることができる。抜けるような青空や、西伊豆の代名詞でもある水平線へ沈んでいく夕日を身近に感じるためにも、早めにチェックインしてのんびり湯浴みを楽しんでほしい。泉質は「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉」。源泉の温度が高いため、温度調節はされているが、源泉掛け流しの温泉だ。
また、2008年5月のGW明け頃から、平日限定で貸切風呂のサービスを検討してる。 13:00〜18:30の間、45分3500円(未定)で、絶景の露天風呂で湯浴みを楽しめるよ になる。日帰りのお客さんにとって非常に嬉しいサービスなので、注目していただきたい。

▼画像集
貸切&客室露天風呂1
貸切&客室露天風呂2
施設&大浴場1
施設&大浴場2
客室
料理
お土産&その他

▼宿泊情報
【IN】14:00
【OUT】10:00
【通常料金】
\17,475〜(休前日+\5,775)
【カード使用】
【夕食】和食
【朝食】和食
【部屋食】夕朝

▼貸切風呂情報
【貸切料金】
宿泊の場合-
【利用時間】
-
【貸切風呂の予約方法】


▼施設情報
【部屋数】
全32室 和29室 和洋3室 (100名)
【駐車場】
40台
【施設】
宴会場・カラオケ・スナック・ラウンジ・喫茶室・売店

▼泉質・効能
【泉質】
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
【源泉の温度】
57.8℃
【湧出量】
54リットル/分
【源泉の湧出状況】
旅館組合で集中管理して各旅館に分配される源泉
【加水/循環ろ過】
男女別の内湯、男女別の露天風呂、客室の露天風呂は、源泉掛け流しだが、循環を併用している。
【加温】
あり
【消毒】
あり
【浴槽の掃除の回数】
1日1回
【入浴剤】
未使用
【効能】
神経痛・関節痛・うちみ・冷え症・その他
【湯の色】
無色
【飲用】
不可
【飲用の効能】
-
【におい/味】
ほぼ無臭

▼日帰り貸切情報
【料金】
貸切料\3,500/45分(※貸切料は風呂単位)
【利用時間】
13:00〜18:30(平日のみ)
【食事付きプラン】
あり

▼こだわり情報
【近くのコンビニ】
徒歩2分
【携帯アンテナ】
ドコモ(MOVA):3本
ドコモ(FOMA):3本
ソフトバンク:3本
au:3本
【冷蔵庫】
スイッチ付き自動計算(持ち込みのドリンクを入れるスペースなし)
【その他情報】
シャンプー:◎
リンス:◎
リンスinシャンプー:×
ウォッシュトイレ:◎

▼CHECK!
国道136号線が走り、沼津・清水からのフェリー発着場の土肥港もある、西伊豆の交通アクセスの重要都市の一つに数えられる“土肥”。この地には、江戸時代初期に開発され、昭和40年に閉山するまでの間に、累計で金40トン・銀400トンを算出したと言われる土肥金山があった。現在は、坑道を観光坑道として開放し、それ以外にもギネスブックに掲載されている250kgの金塊をはじめとする様々な展示物や、砂金採り体験コーナーもある、人気観光スポットとして再生されている。
「土肥温泉」は、前述した土肥金山がまだ開発中だった400年ほど昔、安楽寺境内にあった坑口から温泉が湧き出したことが起源とされている。その後、長らく金山で働く工夫や地元の住人のみが入湯していた温泉であった。正式に温泉街として整備されるようになったのは1905年からで、そういう意味ではまだ歴史の浅い温泉といっても良いだろう。

土肥に数ある旅館の中でも「たたみの宿 湯の花亭」の歴史は古い。先祖代々、土肥の地で菖蒲園を営んでいたが、昭和5年頃に菖蒲を買いに来るお客さんの為の民宿を、菖蒲園とは別に経営しはじめたのが始まりだという。その後、昭和25年に「土肥観光ホテル 湯の花亭」と名称を変える。今現在の建物が完成したのは昭和63年のこと。その当時は、土肥に少なかった大型旅館であっただけでなく、海に面する最高のロケーションから、団体客で賑わう旅館だったそうだ。その後時が流れ、平成16年に「たたみの宿 湯の花亭」としてリニューアルオープンするに至った。

館内に足を踏み入れると、玄関部以外は全て畳敷きの爽快な空間が広がっている。ちなみに、水周りと壁以外、館内は全てが畳敷きになっており、相帖数は5,000帖にも達するというから驚く。チェックイン後は、その畳敷きの館内は素足のまま移動して客室へ向かおう。最近ではスリッパを履くことが当たり前になりつつあるが、これはそれまでの日本文化には無かったこと。素足のまま館内を動き回れることがこんなに気持ちが良いものかと、感動すら覚える。

「たたみの宿 湯の花亭」には32の客室があるが、大きく分ければ4つのタイプに分けることができる。ここでタイプごとに客室の紹介をさせていただきたいと思う。
502号室・602号室の2部屋は、露天風呂付き「鳳仙花コース」の客室。間取りは11帖の和室+畳の上にツインベッドが配された8.5帖の和室+海に面した4.5帖の和室の三間で構成されている。海を正面に見据える形で配されたヒノキの露天風呂の下まで畳敷きになっている。湯舟の広さは大人が二人一緒に入ってもゆったりできるほどの広さがある。また、西伊豆の代名詞とも言える夕日を湯浴みをしながら独り占めできる雰囲気は、何物にも変えることができない贅沢な空間だ。
501号室・601号室・609号室の3部屋は、露天風呂付き「忘れな草コース」の客室。間取りは、501号室・601号室は次の間+13帖の和室、609号室は応接間+12帖の和室で形成されている。露天風呂のサイズは「鳳仙花コース」の客室よりは小さいものの、大人二人が入るには十分な広さがある。
上記の2タイプ以外の5・6階の残り11の客室が、露天風呂付き「秋桜コース」の客室だ。 帖数は異なるものの、和室一間の間取りの客室に露天風呂が付いている。露天風呂の大きさは、大人一人がゆったり入れる程度ではあるが、眼前に土肥の入り江と駿河湾、そして沈み行く夕日が眺められる、魅力ある露天風呂だ。
3・4階の全16室は「花菖蒲コース」の客室だ。それぞれ間取りの異なる和室タイプの客室で、中には結婚式の控え室にも使用される特別室も設けられている。残念ながらこのコースの客室には露天風呂が付いていないが、どの客室も土肥の入り江を見据える形で配されており、絶景のオーシャンビューを臨むことができる。

大浴場は「殿の湯」、「姫の湯」と男女別に設けられており、それぞれにサウナと露天風呂が備えられている。畳張りの大浴場の中央には、千石船の形をした存在感のある浴槽が備えられている。大窓を通して見える駿河湾に湯浴みをしたまま漕ぎ出していくのではないかと思わせるほど印象的だ。
大浴場から外に向かう通路は、野天檜風呂「花の湯」に通じている。リニューアルによって誕生した、他に類を見ないこの露天風呂が、テレビや雑誌で「たたみの宿 湯の花亭」が紹介される理由である。湯舟の脇まで畳敷きなのは、大浴場や客室露天風呂と変わらないが、この露天風呂は湯舟の中まで畳敷きなのだ。入る際には多少違和感を感じるかもしれないが、それにはすぐ慣れることができる。また、畳敷きにすることによって浴槽内が滑りにくく仕上げられているので、高齢者でも安心して湯浴みを楽しむことができるだろう。
大浴場・露天風呂の泉質はともに「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉」。源泉の温度が高く、加水して温度調節はされているが、源泉かけ流しの温泉を楽しむことができる。

夕日を眺めながらの湯浴みを満喫した後は、お待ちかねの夕食の時間だ。夕食は部屋でいただくことになっている。
ここで取材時(2008年3月)の夕食をご紹介しよう。
「たたみの宿 湯の花亭」の夕食のスタイルは、温かいものと冷たいものは分けられているものの、基本的には目の前に同時に並べられるスタイルだ。
吸い物は、生牡蠣を黄身揚げにし、大根おろし、吸い物を掛けた「牡蠣みぞれ椀」。三位一体となった優しい味が印象的だった。
お造りには伊豆近海で獲れた魚介類が並ぶ。取材時は、むつ、平目、甘海老、間八、帆立、蛸、ほっき貝、真いか、さざえが豪快に盛り付けられていた。どの刺身から手をつければよいか悩んでしまう一品。
前菜には、車海老、鰹くるみ和え、バイ貝、アスパラベーコン巻、豆腐をミンチ状にしたものに、人参を加えて作ったギセイ豆腐が並んだ。
蕪、椎茸、人参、里芋、さや豆の煮物と太刀魚の竜田揚げはトマトソースで和えられていて、洋風に仕上げられた一品。トマトソースと煮物が思った以上に愛称が良いことに驚かされた。
温物は、ロブスターにタルタルソースを乗せ焼き上げたロブタルタル。
焼物は、生きている鮑を目の前で焼き上げていく鮑踊り焼き。慣れていないと残酷に感じることもあるだろうが、焼き立てにバターを絡めていただくと絶品だ。
食前酒の甘夏ワイン、蒸し物のとろろ蒸し、小付のゴマ豆腐、小鉢の金目鯛の二実焼・サーモン焼、大根の漬物は、同じお盆に乗せられていた。
煮物かわりは、豚肉のべっ甲煮。べっ甲煮だけに、甘辛くしつこい味を想像していたが、盛り付けられた針ねぎとともにいただくと、意外にもあっさりした味わいだった。
白米と漬物、止椀の生ズワイガニを用いたカニ汁が並ぶ。カニのエキスが染み込んだカニ汁はとてもおいしかった。
水菓子は、苺ムースとメロン。伊豆で旬の時期を迎えたイチゴムースはほのかな酸味があり、たとえ満腹だったとしても食べきれる一品だろう。

朝食にも、新鮮な駿河湾の海の幸が盛り込まれている。手長海老の刺身、シラスおろし、ひじき、鮪のヅケ、メロ(銀むつ)の照焼、昆布巻、温泉玉子、自家製豆腐を用いた冷奴、とろろ汁、大根と昆布のしば焼に、ご飯と鯛、わかめ、なめこの3種類から選択可能な味噌汁が並んだ。

夕食後は、館内の施設で楽しみたい。
お酒を飲みたくなったら、迷うことなく1階のサロン「都忘れ」へ出向きたい。このサロンには、各種お酒が取り揃えられたバーが併設されている。
大人数で宿泊している場合は、同じく1階にあるカラオケルームへ向かいたい。二次会には最適な場所と言えるだろう。
7階にある「マッサージルーム」を訪れるのも良い。この「マッサージルーム」では、本格的な中国式マッサージを施術してもらうことができる。営業時間は14:00〜24:00となっているが、予約の入り具合によっては時間が前後することがあるそうなので、希望する場合は予約状況を確認しておきたい。

翌日のチェックアウト前には忘れることなく1階の売店「鳳仙花」へ立ち寄りたい。伊豆の名産品から銘菓、オリジナルの品物まで種類豊富にお土産品が取り揃えられている。なかでもおすすめしたいのが、土肥名産の「心太(\945)」。また、オリジナルのお土産として、畳を用いた「コースター(\840)」や「花瓶敷き(小:\735・大\1,260)」も販売されているので、これらの商品にも注目してほしい。

スタッフが楽しそうに働く姿が印象的な「たたみの宿 湯の花亭」。次世代の「宿」の方向性を担っていくのが、常務取締役の山口壮太氏(30)。平成16年に一ヶ月強旅館を休館させて行ったリニューアル時に、館内を畳敷きにすることを決めたのも、彼のアイデアだったそうだ。従来のスタンダードを打ち破る、畳を前面に打ち出すこのリニューアルが功を奏し、TBSの「王様のブランチ」(司会:谷原章介・優香)、テレビ東京の「いい旅夢気分」、テレビ朝日の「旅サラダ」(司会:神田正輝)、テレビ朝日の「Qさま」(司会:さまぁ〜ず・優香)など、旅番組、情報番組、バラエティ番組で紹介されることになる。その結果、個人旅行客や日本の文化に興味を持つ外国人が数多く訪れるようになったそうだ。

西伊豆は車でないと行きにくいというイメージを持たれがちだが、修善寺まで電車で行き、そこから路線バスに乗り換えて50分で行くことができる。または、沼津や清水からフェリーに乗り込み、駿河湾に浮かぶ富士山を眺めながら土肥へ向かうのも、趣きがあって良い。アクセスの要所である土肥で1泊し、その翌日に南伊豆や中伊豆へ移動してもう1泊する旅行客も多いという。
土肥港と目と鼻の先ほどの距離に位置し、海水浴場も隣接する好立地にある「たたみの宿 湯の花亭」は、西伊豆のなかでも人気の宿として全国から注目を集めている。前述したように、各種マスコミに取り上げられた結果、全館畳敷きのイメージが先行してしまっているが、実際には純粋な和風旅館なのである。チェックインして、客室で荷をほどき、海を眺めながら浴衣に着替えて、ひと風呂浴びる。その後はお部屋で美味しい海の幸とお酒を堪能。シンプルではあるが、日常の生活に疲れを感じる人であれば、この温泉旅館の王道の過ごし方がココロとカラダの栄養になることは間違いない。
この旅館の素晴らしい点は、当たり前過ぎて見落としがちな畳本来の素晴らしさを再認識させてくれるところだ。その魅力に気づいたのか、最近では海外から畳の注文が殺到していると聞く。ハイテク国家日本に古くから伝承されてきた、裸足で歩き、そのまま寝転ぶ“畳”文化に感謝したい。(J/NS)

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