神奈川県》箱根・仙石原温泉
■萬岳楼
(バンガクロウ)
Bangakurou
〒250-0631
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251
TEL:0460-84-8588
▼貸切風呂の数DATA
貸切露天風呂:0
貸切の内風呂:2
部屋付き露天風呂:10
部屋付き豪華内風呂:5

▼貸切風呂ココがPOINT!
「萬岳楼」の最大の魅力は、やはりあの白濁した温泉に尽きるだろう。
大涌谷から引き湯された温泉量は、このあたりの温泉宿としては群を抜いて多い。
だからこそ、当たり前のように、循環ろ過装置を導入してのリサイクル温泉ではなく、100%かけ流しの温泉となって、湯舟からお湯がオーバーフローしている。
消毒殺菌作用の優れた酸性のお湯は、切り傷やけどなどの皮膚病に効果があり、石膏泉特有の鎮静作用も期待できる。

ところが、この宿には、温泉宿の必須アイテムと言える男女別大浴場がない。
すべての客室に専用の露天風呂が付く宿なので、必要ないとも思えるが、小さな客室露天風呂だけでは物足りないと思う方向けに、この宿はその男女別大浴場の代役というべき貸切風呂を大小2つ用意している。
団体旅行客を取らず、あくまでも個人旅行向けの宿としての姿勢が垣間見えるところでもある。

大きい貸切風呂と小さい貸切風呂は、予約いらずで、空いていればいつでも利用できるシステムとなっている。もちろん、無料でいつでも湯浴みができるところも嬉しい限り。
最近リニューアルして整えられた客室と違って、こちらのお風呂は昔のままだが、それは表現を変えれば、木造りの湯舟が、古き良き温泉宿の風情を残しているとも言える。
ただ、気をつけなければならないのは、湯舟の上部に熱いお湯が滞留しているので、湯浴みをする時は、よく湯をかき混ぜて入る事。
その日の気温などを考え、お湯の量を絞りながら調節して、湯温を適温にしている、本物のかけ流し温泉式なので、むやみに水を加えて湯温を下げないように注意したいところだ。

2007年7月に改装された客室「みず」「そら」の特別室、そして本館の「こもれび」「こだま」「かぜ」には、庭に面したウッドテラスに檜の樽型の湯舟(露天風呂)が用意され、さらには内風呂も揃っていた。
もちろん、これらすべての湯舟は、源泉かけ流しのスタイルであることは言うまでもない。
唯一、新築ではない、改装だけの本館2階の「わびすけ」という客室は、いわゆる露天風呂付き客室とはなっているが、お風呂は部屋には無く、一度部屋を出て、専用の露天風呂棟まで移動することになる。
しかしながら、お風呂は四角い広々とした湯舟で、開放感も抜群だ。

2009年11月には、さらに新館「枯淡」がオープンして、「るり」「もえぎ」「こはく」「ぐんじょう」の4部屋にも、客室露天風呂が付いた(内風呂は付いていない)。
こちらの湯舟は、本館客室のような樽型ではなく、四角形の檜の上品な佇まいとなっている。
屋根が付いた半露天風呂のような設計なので、天候に左右されず湯浴みが楽しめる。
これらも、もちろん大涌谷の白い濁り湯のかけ流しとなっており、箱根仙石原の澄んだ空気の中で、心ゆくまで温泉を満喫できるはずだ。

▼画像集
貸切&客室露天風呂1
貸切&客室露天風呂2
施設&大浴場1
施設&大浴場2
客室
料理
お土産&その他

▼宿泊情報
【IN】14:00
【OUT】11:00
【通常料金】
\21,150〜(休前日+\3,150)
【カード使用】
【夕食】創作懐石
【朝食】和食
【部屋食】夕朝

▼貸切風呂情報
【貸切料金】
宿泊の場合無料 ※宿泊客の休前日(繁忙日)の貸切:可
【利用時間】
24h
【貸切風呂の予約方法】
チェックイン時

▼施設情報
【部屋数】
和7室(バストイレ付き7室)
和洋3室(バストイレ付き3室)
露天風呂付き部屋:2室(みず/そら)(42名)
【駐車場】
30台
【施設】
ラウンジ(ロビーにてセルフサービスのコーヒー)

▼泉質・効能
【泉質】
酸性−カルシウム・マグネシウム−硫酸塩・塩化物泉
(旧泉質名:酸性−含塩化土類石膏泉)
【源泉の温度】
64.7℃
【湧出量】
55.5リットル/分 ※1日の使用量の目安
【源泉の湧出状況】
温泉供給会社から買う源泉
【加水/循環ろ過】
すべての湯舟が、源泉100%かけ流し。ただし気温の高い時などは加水して温度調節をしている。
【加温】
なし
【消毒】
なし
【浴槽の掃除の回数】
1日1回
【入浴剤】
未使用
【効能】
動脈硬化症、慢性皮膚病、切り傷、やけど、慢性婦人病、虚弱児童 (他にも、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進など)
【湯の色】
乳白色
【飲用】
不可
【飲用の効能】
-
【におい/味】
硫黄臭

▼日帰り貸切情報
【料金】
-
【利用時間】
-
【食事付きプラン】
要予約

▼こだわり情報
【近くのコンビニ】
車で5分
【携帯アンテナ】
ドコモ(MOVA):2本
ドコモ(FOMA):3本
ソフトバンク:1本
au:3本
【冷蔵庫】
ドリンクが入っていない(持ち込みのドリンクを入れるスペース豊富/持ち込み専用)冷蔵庫あり
【その他情報】
シャンプー:◎
リンス:◎
リンスinシャンプー:×
ウォッシュトイレ:◎

▼CHECK!
「萬岳楼」がある仙石原は、標高750mにあり、仙石原高原とも言われている。
近隣には多くの美術館やゴルフ場も点在する。
そして、この周辺の温泉旅館やホテルは、大涌谷からの引き湯によって、賑わいを見せている。

「萬岳楼」は、明治4年(1871年)の創業。
その歴史は、大涌谷の温泉造成に大きく関わっている。
大涌谷の温泉は、白濁の湯として人気が高い。
これは、いわゆる「造成(ぞうせい)温泉」と言われるもので、強羅も含め、箱根のにごり湯とは、大涌谷の温泉を指す。
「造成温泉」とは、地中から湧き上がる蒸気に水を通すなどの手法により人工的に作られた湯で、温泉法の基準を満たしているものをいう。

しかし、「萬岳楼」の温泉は、他の宿の温泉と少し違う。
昔、創業者(現3代目社長の祖父)が掘削した泉源は、なんと蒸気から造ったものではなく(造成温泉ではなく)、天然の湧出温泉だったのだ。
つまり、水などを加えず、地中からそのまま出た状態の「天然温泉」なのだという。

「萬岳楼」は、明治初期にすでに大涌谷の温泉権を所有していた事もあり、大涌谷の温泉開発に大いに関係していた。
だからこそ、現在でも豊富な温泉量を持っている。
温泉の開発に深く関わったのだから、当たり前といえば当たり前なのだが、その有り余るほどの温泉は、館内すべての湯舟に、源泉かけ流しで注がれている。

この宿は、今まであった宴会場などをつぶして大規模な改革を行った。
古い客室も壊して、2007年7月に、たった6室の宿としてニューオープンを果たす。
客室5室は新築で、オープンテラスに、客室露天風呂を置くスタイルに変身させたのだ。

つまり、団体旅行などの客は取らず、少人数の個人旅行客にターゲットを絞った湯宿にチェンジしたわけだ。
これが大いに当たった。
2008年9月のリーマンショックから始まる世界同時不況など関係なく、お客は「萬岳楼」に来てくれた。
もともと、お湯は箱根一と言われるほどの良質な濁り湯に加え、それが客室に備わっているのだから、当たり前なのかもしれないが・・・。

そして、その好調の波に乗り、2回目の工事に着手する。
内容は、追加の新築工事というもので、2009年11月に新たな客室棟「枯淡」(全4室)を誕生させた。
4室すべてが、屋根付きの半露天風呂が付き、いわゆる雨降りの日でも湯浴みができるようにしたのだ。
二間続きの和室は、充分な広さを確保されており、ここも相変わらずの人気を得ている。

「萬岳楼」は、本館2階の客室「わびすけ」を除いて、一泊3万円台が主流となっている。
部屋に専用の露天風呂が付いているので、箱根でいえば、標準的な料金設定ではあるが、高級なお値段には違いない。

しかし、「萬岳楼」はいわゆる「高級旅館」とは少し違う。
最近ニューオープンしたラグジュアリーなシティホテルっぽい高級宿のように、お洒落なユニフォームに身を包んだスタッフによる、洗練された接客サービスなどは無い。
また、老舗の高級旅館のように、仲居さんがお客にピッタリ寄り添うような伝統的な接客も無い。
「萬岳楼」は、あくまでも、お客が気兼ねなく寛げる空間を作ろうと、または、自分の別荘に滞在しているがごとく、自然体でいられるような雰囲気を作ろうと、こころがけているのだ。

だからこそ、「自分は客である」「何でもワガママをきいてもらう」的な、我を通すようなお客には、この宿は合わないだろう。
このマイナスイオンたっぷりの仙石原の森の中に佇む湯宿を、時間を愛しく思いながら、ゆったりと過ごしてもらうお客こそ、この宿に合う。

都会の日常に疲れた大人のための隠れ家的なイメージもあるが、この宿の空気感は、他の宿では味わえない独特なものがある。
カラオケ、ゲームコーナーなどの遊戯施設も無いし、エステサロンも無い。
その代わりに、極上の温泉と、自然に包まれた静かな環境、そして料理長の心がこもった料理がある。

それだけで、温泉宿の素晴らしさを表現できるのだから、この宿のポテンシャルは非常に優れているという事なのだろう。
そして、この自然が創り上げたという森林の情景に目を移せば、地球が生きているという鼓動も感じてしまう。
「萬岳楼」という宿は、人の手だけでは絶対に創れない世界があるということを再認識させてくれる、不思議なパワーを持っているようだ。(J)

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